2011年3月に起きた東日本大震災から5年となった11日、県内各地で追悼の催しや災害関連行事が開かれた。日が沈んだ松山市堀之内の城山公園には約1000個のろうそくの明かりが浮かび上がり、厳粛な雰囲気の中で哀悼の思いと復興への願いに包まれた。
 会社員や自営業者らでつくる「まつやま万灯会(まんとうえ)実行委員会」(川上洋二代表)が、12年3月から年2回実施。メンバーは宮城県女川町の被災地を訪れ支援活動を続けており、万灯会の参加費も町に寄付する。
 11日夕、家族連れや仕事帰りの社会人らが、カップに浮かんだろうそくに点灯。幸せを取り戻してほしいとの願いを込め「復幸」の文字をともしびで描いた。夜が深まるにつれ公園が美しく浮かび上がり、来場者は風に揺れる明かりを通し、被災地を見つめた。